飲み物や食材を冷やすときに万能なクーラーボックスですが、中に入れる保冷剤の種類や入れ方によって保冷力が変わることはご存じでしょうか。
保冷力の高いクーラーボックスでも、保冷剤の種類を理解し適切な方法で入れなければ、上手く冷えない場合があります。
では、一体保冷剤を長持ちさせる方法はどのようなものがあるのでしょうか?
夏場の暑い時期は特に食中毒には注意が必要ですので、食材を入れるクーラーボックスの保冷力を高め安全なアウトドアを楽しみましょう。
保冷剤を長持ちさせる方法とは?まずは特徴や種類を知っておこう
保冷剤を長持ちさせる方法はどのようなものがあるのでしょうか?
まずは、保冷剤の特徴を抑えておく必要があります。
これだけは知っておきたいこと
- 保冷剤の種類
- 保冷剤の冷却温度の違い
- 保冷剤の保冷時間の違い
一つずつ解説していきます。
保冷剤の種類は二種類ある
保冷剤の種類は二種類に分かれます。
プラスチックケースに入ったハードタイプとビニール袋に入ったソフトタイプの2種類があります。
✔ハードタイプ
ハードタイプは、プラスチック製の容器にジェル状の液体が入っているので、とても頑丈です。
ものによって冷却温度や持続時間は違いますが、溶けにくいので保冷力も抜群です。
ポイント
- 頑丈で食品や飲み物の下敷きになってもつぶれない
- 長時間効率的に冷やすことができる
- 氷点下まで冷える物もあるため氷や魚肉などにも対応できる
- アウトドアや長時間のレジャー向き
✔ソフトタイプ
ハードタイプに比べると小さく、軽量なのが特徴です。
ただ、溶けやすいため冷却効果はハードタイプよりも怠ります。短時間冷やしたいときに使用します。
冷やしすぎないのが特徴なので、主にお弁当や食材を冷やしたいときに使用します。
ポイント
- 大きさも小さめで軽い
- 短時間冷やしたいときにぴったり
- お弁当など程よく冷やせて食中毒防止の為にも使用できる
- 冷やしすぎない
保冷剤の冷却温度の違い
保冷剤によって、冷却温度の違いがあります。
0℃タイプか氷点下タイプの冷却温度が選べます。
✔0℃タイプ
0℃タイプは、程よく冷やしたいときに使用する保冷剤です。
例えば飲み物やお弁当などの食材を冷やしたいけど凍らしたくない時にはこちらを選びましょう。
✔氷点下タイプ
氷点下タイプは氷や生鮮食品など、傷みやすい食材を冷やすときに使用する保冷剤です。
凍らせるくらいしっかり冷やしたい時に使用するので、キャンプやアウトドアなど長時間外で使用する場合は氷点下タイプがおすすめです。
保冷剤には保冷時間の違いがある
保冷剤を長持ちさせるためには冷却時間にも注目です。
結論、冷却温度が低いだけではなく、保冷時間が長く表示されている方が長時間保冷効果が持続します。
10時間持続するものや24時間持続するものなど、保冷剤によって異なります。
長時間保冷効果を持続させたいのであれば、冷却温度が低くて保冷時間が長くハードタイプのものを選ぶこと
冷却温度は使う用途によって変えていきましょう!
保冷剤を長持ちさせる(溶けにくくする)方法【正しい入れ方】
次に、保冷剤を長持ちさせる(溶けにくくする)方法として正しい入れ方をご紹介します。
まず、保冷剤はクーラーボックスの大きさに合わせていくつか用意しておきましょう。
保冷剤の量
クーラーボックスの4分の1の量がベストです。
クーラーボックスが小さめなので保冷剤を横向きにしないと入りませんが、開け閉めを繰り返しても夜まで保冷力は持ちます。
必要に応じて保冷剤の数を用意しましょう。
クーラーボックスの大きさと保冷剤の効果によっても保冷効果は変わりますが、置き方には注意が必要です。
冷たい空気は上から下へ降りていきます。
ですので保冷剤は一番上+サイド(もしくは一番上+一番下)に置いておくと保冷効果もUPします。
一番最初のキャンプ
— mii camp ひとり徒歩キャンプ🍳 (@MiiCamp) April 24, 2022
クーラーボックスの保冷剤を一番下に入れて、
キャンプ場着く頃にはハイボール温くなってたの思い出した😂
キャンプをする方は特に必見!保冷剤を長持ちさせるコツ
キャンプなどで長時間保冷剤を使用する方におすすめの保冷力を長持ちさせる方法のコツをご紹介します。
保冷力を高めるために一工夫してみましょう。
ペットボトルなどを凍らせておく
保冷材だけではなく、ペットボトルや凍らせてもいい食品を凍らせておくこともおすすめです。
凍ったものを入れておくだけで温度が下がりにくくなりますし、お肉を冷凍したり冷凍してあるお肉を事前に買うことも保冷力アップにつながりますよ。
ちなみにキャンプでのお肉の持って行き方はこちらが参考になります。
関連記事:キャンプのお肉の持っていき方とは?3つの方法と鮮度を保つコツ
クーラーボックス内に溜まった水はすぐに捨てる
またクーラーボックス内で氷などが解けた場合も注意が必要です。
溶けた水がクーラーボックス内に溜まった場合は保冷剤も溶けやすくなってしまうので、すぐに水を抜きましょう。
クーラーボックスの開け閉めを控える
クーラーボックスを開け閉めしていると、冷気が逃げてしまいます。
そこで、なるべく開け閉めの回数を減らしたり、小窓からとるなど工夫が必要です。
また、飲み物などすぐにとりだしたいものを入れておくクーラーボックスと食材を入れておくクーラーボックスに分けておくとより保冷力を高めることが出来ます。
凍らせたくないものは保冷剤の近くに置かない
凍らせたくないものは保冷剤の近くに置かないようにします。
野菜などは温度が下がり過ぎて冷凍焼けのようにならないように新聞紙などで包んでおくこともおすすめします。
直射日光に当たる場所は避け地面に直置きしない
また、クーラーボックス自体を日陰に置くことや、地面に直置きしないようにする工夫も必要です。
冷やす努力をしても、炎天下の下に置いておけば効果が下がってしまいますよね。
また地面からの熱放射で、クーラーボックスの効果も下がってしまいます。
クーラーボックススタンドは人気があります
保冷剤の入れ方・コツ
- 保冷剤は上やサイドにいくつか置く
- ペットボトルや凍らせていいものは凍らせておく
- 保冷剤が解けてきてクーラーボックス内に水が溜まったらすぐに抜く
- クーラーボックスの開け閉めを控える
- 凍らせたくないものは新聞紙などにくるんで保冷剤から遠い場所に置く
- 直射日光に当たる場所は避け地面に直置きしない
保冷剤を入れる際の注意点
ハードタイプは長時間冷却効果が持続しますが、保冷剤自体を凍らせるのにもかなり時間がかかります。
前もって-20℃設定した冷凍庫でしっかり凍らせておきましょう。
よく冷やさないと効果が持続しません。
また、大きいものほど凍らせる時間もかかりますし、クーラーボックス内の場所も取ります。
注意
保冷材は一つだけ入れればいいわけではないので、クーラーボックスの大きさと保冷材の量を考えて使用するようにしましょう!
長持ちできる保冷剤おすすめ5選ご紹介
おすすめの保冷剤をご紹介します。
ハードタイプ、ソフトタイプそれぞれレビュー高評価なものなので、保冷剤を購入される方は参考にしてくださいね。
ハードタイプ
ロゴス(LOGOS) 保冷剤 倍速凍結・氷点下パック
こちらは-16℃まで対応できる保冷剤です。
かなり冷えますが、溶けてきても水が垂れにくいのが特徴です。
従来の氷点下パック-16℃の約半分の時間で凍結完了します。
凍結時間18~24時間
アイリスオーヤマ 保冷剤 ハード CKB-800 【3個セット】
お手頃価格だけどしっかりとした保冷効果のアイリスオーヤマの保冷剤。
価格以上の効果でレビューも高評価です。
氷点下パック コンパクト(2pcs)
こちらはロゴスのコンパクト保冷剤です。
耐寒・耐熱温度は-25℃~50℃となっており、隙間に入れれるのがポイントです。
ソフトタイプ
ロゴス(LOGOS) 保冷剤 氷点下パック GTマイナス16度
こちらも人気のロゴスの-16℃まで対応できるソフトタイプの保冷剤です。
ロゴスはハードもソフトも人気がありますね!
アイリスオーヤマ 保冷剤 ソフト CKF-300 【5個セット】
こちらもお手頃価格のアイリスオーヤマソフトタイプです。
価格もお手頃で、使いやすいと高評価ですよ。
凍結時間10時間
保冷剤を長持ちさせるには まとめ
長持ちさせるためには保冷時間が長くハードタイプのものを選ぶことがおすすめです。
ココがポイント
- 保冷剤は上やサイドにいくつか置く
- ペットボトルや凍らせていいものは凍らせておく
- 保冷剤が解けてきてクーラーボックス内に水が溜まったらすぐに抜く
- 凍らせたくないものは新聞紙などにくるんで保冷剤から遠い場所に置く
- クーラーボックスを直置きしない
正しく使用すれば冷却時間も変わってきます。
特に夏場の時期のアウトドアには冷却効果が求められるので、クーラーボックス共にしっかり選んで使用しましょう!
クーラーボックスの選び方も重要ですよ