大型の台風や大雨などによる停電対策はしっかりされていますか?
ポータブル電源や発電機があればいざという時に安心ですし、アウトドアや日常生活で外で電気を使用したいときに大変便利です。
ただ、ポータブル電源と発電機は違いがありますが、よくわからない方も多いと思います。
そこで、ポータブル電源と発電機の違いやメリット、デメリットを詳しく解説していきます。
後で後悔しない為にも、ご自身に合っている方をしっかりと選んでいきましょう。
使うシーンや用途によっても変わってきますのでポータブル電源と発電機の違いをしっかりと理解していきましょう。
ポータブル電源と発電機の違いは?
では早速、”ポータブル電源”と”発電機”の違いを見ていきましょう。
それぞれの特徴が異なります。
ポータブル電源の特徴
ポータブル電源とは、あらかじめ電気を蓄えておき持ち運んだ先で使用するものとなります。
家庭用のコンセントと同じようにポータブル電源に電化製品のプラグをさすだけで給電されます。
身近なものですと、モバイルバッテリーをさらに大容量化したようなものになります。
ただ、モバイルバッテリーと違いUSBポートだけではなくACコンセントも備わっているのが特徴です。
ポータブル電源があれば、屋外でも電化製品が使用できるようになります。
発電機の特徴
発電機は、燃料(ガソリン)を燃やして電気を作り電化製品を動かすものとなります。
祭りの屋台や建築作業でよく見かけますよね。
ポータブル電源のように事前に充電をしなくても燃料さえあれば長時間使い続けられ、消費電力が高い家電も使えることが特徴です。
メモ
・ポータブル電源は事前に電気を蓄えておくもの
・発電機は燃料により電気をつくるもの
それぞれ屋外で電化製品を使用したいときに役立ちますが、特徴が大きく異なりますね。
ポータブル電源のメリット
まずはポータブル電源のメリットを見ていきましょう。
ココがメリット
- 持ち運びやすいので避難所にもっていきやすい(キャンプや車中泊など移動する際にも便利)
- バッテリー容量が選べる
- 日常生活でも使用できる
- 専用のソーラーパネルで電気が作れる
- メンテナンスが楽
一つずつ解説していきます。
持ち運びやすい
ポータブル電源は、持ち運びやすいのが特徴です。バッテリー容量によって大きさは異なってきますが、目安として軽いものだと3㎏くらい、重いものでも30㎏くらいとなっています。
そのため、キャンプ場や車までも運びやすくキャンプや車中泊で使用する方も多いのが特徴です。
大きさも選べるので、ツーリングキャンプにも持って行けます。
バッテリー容量が選べる
ポータブル電源はバッテリー容量が製品によって異なります。
ポータブル電源の容量はWh(ワットアワー)で表します。
これは1時間の消費電力を表しています。
(例)消費電力50Wの電気毛布を8時間使用した場合の消費電力
⇒ 50W(0.5kW) × 8時間 =400Wh
この場合400Whのバッテリー容量が必要ということになります。
ご自身が使用する家電製品の消費電力や継続時間を考えたうえでポータブル電源の容量を決めることが出来るのも大きな特徴です。
キャンプで使用する際の容量の目安はこちらです。
関連記事:ジャクリのポータブル電源はキャンプにおすすめ?容量を選ぶコツやそれぞれの特徴をご紹介
日常生活でも使用できる
ポータブル電源は日常生活でも使用できます。
例えば車の掃除やリモートワークなど電源がない場所でも気軽に電化製品が使用できるのがポイントです。
日常生活ではこんなことに役立ちます。
関連記事:ポータブル電源の使い道は?普段使いやキャンプ・車中泊活用方法をご紹介!
専用のソーラーパネルで電気が作れる
ポータブル電源も専用のソーラーパネルがあります。
太陽光により太陽光発電でポータブル電源に充電できるので、停電時やポータブル電源の充電が少なくなってしまった場合も長く安心して使うことが出来ます。
また、電気代の節約にもなるのがポイントですね。
メンテナンスが楽
ポータブル電源はメンテナンスが楽なこともポイントです。
長期間使用しない場合は半年に一回は給電し、80%くらいを目処に充電させておくだけで大丈夫です。
普段使用している場合は特にメンテナンス入りません。(常に80%くらいまで充電をしっかりとして0%の状態にしておかなければOK)
ただ、保管に対しての注意はあるので以下の事は守りましょう。
・高温多湿な場所、気温が低すぎる場所に置かない
⇛ポータブル電源に搭載しているリチウムイオン電池は、暑さと寒さと水に弱いため保管場所にも注意する。
・直射日光の当たる場所や高温な車内に置かない
⇛真夏の車内に置きっぱなしは絶対にNGです。25℃前後が最適な温度です。
・満充電ではなく、60%〜80%にしておく
⇛ポータブル電源の性質上、満充電や0%のままにしておくことは電池の劣化を早めたり、性能を低下させる。
気軽に手にはいるので、世界的にも需要が高まり日本の市場規模も大きくなっています。
出典:SPHERICAL
ポータブル電源のデメリット
続いてポータブル電源のデメリットをご紹介します。
ココがデメリット
- 安いものではない(ちゃんとしたメーカーや取り扱いに注意しないと火災などの危険性もある)
- 蓄電した分しか使えない
- リチウムイオン電池を使用しているので暑さや寒さに弱く温度には要注意
- 永遠に持つものではない(寿命がある)
安いものではない
ポータブル電源はバッテリー容量によって値段も異なりますが、安易に買えるような金額ではないものも多いです。
大体数万円~20万円ほどのものが大半をしめています。
また、国内メーカーのものが少なく、物やメーカーによってはあまり良くないものも出回っています。
よく分からないメーカーのものを買わない、事前に調べておくことが非常に重要となります。
ただちゃんとしているメーカーはいざという時にもしっかりと対応してくれるのでなるべく大手メーカーから購入されることをおすすめします。
蓄電した分しか使えない
ポータブル電源はあらかじめ電気を蓄えた分しか使えません。
なので、使い終わってしまったらポータブル電源に充電しないと電化製品は使用できなくなります。
ただ、先ほどもお伝えしたようにソーラーパネルがあれば出先でも充電することが出来るので安心できますね。
暑さや寒さに弱いので保管場所には要注意
ポータブル電源はリチウムイオン電池を使用しています。
リチウムイオン電池の特徴として、暑さや寒さに弱いので真冬や真夏に使用する際には注意が必要です。
製品ごとに推奨温度も記載しておりますので、その範囲内で使用することや保管をしておきましょう。
また、直射日光や車内の放置は絶対にやめてくださいね。
寿命がある
ポータブル電源は購入したら永久的に使用できるものではありません。
「寿命」があります。
ただ、何年という記載ではなく「サイクル数」で表します。
参考
サイクル数とは0%状態から満充電して0%まで使用するサイクルを1サイクルとあらわす。
ポータブル電源の寿命はサイクル数で表しますので、使用頻度によって寿命が変わってきます。
毎日使用しても10年以上持つものもあるので、購入の前には「サイクル数」もチェックしてくださいね。
関連記事:エコフローの寿命はどれくらい?持ちがいいと好評!種類別にわかりやすくご紹介
発電機のメリット
次に発電機のメリットをご紹介します。
屋台や作業現場に使われることが多いのですが、個人でも使用しやすいようにコンパクトなものもあります。
ココがポイント
- 発電量の大きいものが多い
- 事前に蓄電する必要もないので便利
- 使える電化製品の種類が多く、複数同時に使える
発電量の大きいものが多い
発電機も使用する電化製品によって出力数が変わってきます。
事前に使用する電化製品の消費電力(W)を確認しておきましょう。
熱を発生させるもの、モーターを動かす電気機器によっては、起動時に費電力の1.1倍~5.0倍の起動電力を必要とするものもあります。
ポータブル電源よりも発電機の方が高出力なのでより大きな電化製品を動かすことが出来ます。
事前に蓄電する必要もないので便利
発電機は事前に蓄電する必要がありません。
充電するためにはある程度時間もかかりますが、そういった時間の確保も不要となります。
ちなみに燃料は、ガソリン、LPガス、カセットボンベ がありますが、高出力で長時間使用できる「ガソリン」がおすすめです。
使える電化製品の種類が多く、複数同時に使える
発電量が大きい分、使える電化製品の種類が多いのが特徴です。
また、複数同時に使えることもポイントです。
屋台や作業現場で使われることが多いのはこういった理由からですね。
発電機のデメリット
発電機のデメリットもお伝えします。
デメリットはこちらとなります。
ココに注意
- ガソリンを購入しなければいいけない
- 排気ガスが出るので室内では利用できない
- 音がうるさい
- 燃料の保存期間が短すぎる(半年以内にはガソリンを交換するのが望ましい)
- メンテナンス(オイル交換やプラグ交換)をしなければならない
ガソリンを購入しなければいいけない
電気を事前に蓄電しなくていいものの、燃料は確保しなくてはなりません。
ガソリンを用意しなくてはいけないので、その分燃料代がかかってしまうことやガソリンを入れる手間もかかります。
初めての方は特にガソリンを使って使用することに抵抗があるかもしれません。
排気ガスが出るので室内では利用できない
発電機はポータブル電源と違い、排気ガスが出るので室内での使用はできません。
外で使用する事しかできないので、日常生活で使用するにはハードルが高いかもしれませんね。
音がうるさい
発電機は音がうるさいのがデメリットです。
ポータブル電源も蓄電中は多少音はしますが、発電機は更に音が大きいです。
周りの目を気にしたりしなければならないのも、デメリットと言えます。
燃料の保存期間が短すぎる
発電機の燃料も定期的に変えなければなりません。
酸化が進んだ軽油は不完全燃焼を起こす可能性もあるので、半年を目安に交換することが推奨されています。
また、ガソリンの取り扱いには十分に注意しましょう。
メンテナンスの手間がかかる
発電機は、ガソリンを入れたり交換するだけではなく2年に1回のオイル交換やプラグ交換といった手間がかかります。
発電機の方が、使用できる家電製品や容量は大きいものの、取り扱いやメンテナンス(オイル交換やプラグ交換)などをする手間もあることからポータブル電源を利用される方が多いですね。
ポータブル電源と発電機とどっちがいい?
ポータブル電源と発電機、どっちがいいのでしょうか?
ポータブル電源がおすすめな方
- 日常生活やキャンプ、車中泊でも使用したい方
- なるべくコンパクトで持ち運びたい方
- 取扱いが簡単な方がいい方
発電機がおすすめな方
- 作業現場で使用したい方
- なるべく大容量のものが欲しい方
発電機は、「HONDA」や「YAMAHA」「EENOUR」が人気です。
ポータブル電源の失敗しない選び方
ポータブル電源も数々のメーカーや製品があります。
そこで、失敗しない選び方をご紹介します。
使用目的に合うバッテリー容量を選ぶ
先ほどからバッテリー容量の事については触れてきましたが、容量によってポータブル電源の金額も変わってきます。
ご自身が使用する電化製品の容量を把握しながら、足りなくならないような容量を選びましょう。
出力ポートの数や種類を把握する
モバイルバッテリーと違ってUSBポートだけではなく、ACやシガーソケット、USB-Cなどの種類や数も異なります。
どのポートが必要なのか、何個必要かもしっかりと考えたうえで購入されることをおすすめします。
ちなみに、ワイヤレス対応のものもありますよ。
関連記事:BLUTTIのポータブル電源のワイヤレス充電はおすすめ!対応機種6選と他メーカーもご紹介
安心できるメーカーかどうか
安心できるメーカーかどうかも重要なポイントです。
ポータブル電源は精密機器なので、初期不良を起こす場合もあります。
そういった時にもしっかりとサポートされるように問い合わせの窓口があるか、日本語対応してくれるかなどが重要です。
参考までに、下記のおすすめメーカーの中であれば安心できますよ。
おすすめのメーカー
- Jackery
→世界シェアNo.1 安全性の高いメーカー - EcoFlow(エコフロー)
→世界100か国以上で事業を展開 - BLUETTI
→世界70か国以上に活動を広げておりサポートも◎ - Anker
→高品質でコストパフォーマンスに優れており世界から認められているブランド - PowerArQ
→日本メーカーでインスタグラム等でもオシャレだと話題
ポータブル電源と発電機の違いは?まとめ
ポータブル電源の特徴
- モバイルバッテリーをさらに大容量化したようなもの。
- 本体に内蔵されているバッテリーに予め電気を蓄えておき、電源コンセントがない場所で家電製品などが使える
- USBポートだけではなく、ACコンセントも備わっているので差すだけで家電製品が使える
発電機の特徴
- 燃料を燃やして発電できる機械のこと。
- 祭りの屋台や建築作業で使われることが多く、燃料はガソリンが主流
- 事前に充電をしなくても燃料さえあれば長時間使い続けられ、消費電力が高い家電も使える