キャンプや車中泊、災害時など様々な場面で活躍するポータブル電源ですが、数あるメーカーの中でもEcoFlow(エコフロー)はかなり人気があります。
ただ、ポータブル電源の寿命ってどれくらいか気になりますよね。
このような疑問にお答えします。
ポータブル電源があれば、場所を問わず家電製品が使えて大変便利ですが安いものではないので出来れば長持ちさせたいですよね。
数々のメーカーから多数のポータブル電源が生み出されていますが実は、製品によって寿命は異なります。
エコフローも様々な種類がありますが、それぞれ寿命が違うので事前に知っておくことが大切です。
エコフローはポータブル業界の中でもかなり長寿命ですが種類ごとの寿命を分かりやすくお伝えします。
(ちなみにエコフローのなかで一番長寿命なのが、DELTA3シリーズです。)
寿命の長さのワケや寿命を延ばすコツもお伝えするので、エコフローのポータブル電源が気になる方や検討されている方はぜひチェックしてみてください。
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エコフローのポータブル電源の寿命はどれくらい?
EcoFlow(エコフロー)のポータブル電源の寿命はどれくらいなのでしょうか。
まずは、エコフローはどのようなメーカーなのかご紹介します。
エコフローは、エコフローテクノロジー(EcoFlow Technology)が企業名となっており、中華人民共和国深圳市で2017年に設立したポータブル電源の製造・販売を手掛けている会社が作っているポータブル電源です。
創業者
中国のドローン企業DJIでエンジニアとして働いていた王磊を中心に電源開発事業部のトップや化学材料メーカー経営者を含む元DJI社員3人、元米経済開発センター投資マネージャーの4名により設立された
深圳市は中国で最大級の電子街があり、世界最大の電子部品マーケットがあります。
エコフローは電子産業が発展している街で優秀な方々が設立した会社のポータブル電源ですね。
エコフローのポータブル電源の寿命(サイクル数)は3000〜4000回くらいのものがあります!
ポータブル電源の寿命はサイクル数で表します。
ポータブル電源の寿命【サイクル数】とは?
ポータブル電源の寿命は、一般的なモノのように何年もつかではなく、サイクル数で表します。
参考
サイクル数=充電量が0%の状態から、満充電の100%にしてまた0%になるまで使うことを1サイクルと数える
製品ごとにサイクル数が決まっており、長寿命を選ぶのであればサイクル回数が大きいものを選ぶのがポイントです。
今あるポータブル電源のサイクル数は300回~4000回くらいのものがあります。
エコフローは特に3000~3500回の製品が多く、この数は業界の中でもかなり持ちがいいといわれている数字です。
例えば、RIVER 2 Maxの場合サイクル数は3000回なので、毎日使用しても8年以上は持ちます。
例)3000(回)÷365(日)=約8.2(年)
エコフローDELTAシリーズの寿命
大容量ポータブルバッテリーのDELTAシリーズは容量だけではなく、安全性にかなり考慮されて作られています。
それぞれ種類別にサイクル数をお伝えします。
DELTA 3
DELTA(デルタ)3は2024年秋に発売された、一番新しいモデルです。
業界最速ともいわれるほど、充電が早いことや軽量でコンパクトになっているのが特徴です。
DELTA Max 専用エクストラバッテリーもしくはスマート発電機でさらに容量を増やすことも可能です。
DELTA3のサイクル数は約4000回となっています。
詳しくはこちら>>DELTA3Plus
DELTA3 Plus
DELTA3Plusは、DELTA3と同様1024Whであり定格出力も1500Wです。
ただ、USB出力やソーラー入力のワット数がことなり、DELTA3Plusの方が出力数が大きくなります。
また、色合いも異なりますがDELTA3Plusのサイクル数も約4000回となっています。
詳しくはこちら>>DELTA3Plus
DELTA2
EcoFlow史上累計販売台数No.1モデルが3年ぶりにリニューアルされ、注目となったDELTA2。
家電製品の90%以上を稼働することができることや、バッテリー容量1,024WhありAC6口を含む合計15ポートが備わっているので様々な家電製品が使用できます。
DELTA2のサイクル数は約3000回です。
詳しくはこちら>>DELTA 2|デルタ 2
DELTA2 MAX
DELTA 2 Maxは、2,048Whの大容量でDELTA2よりもさらに様々な家電製品を使用できます。
冷蔵庫の電源を入れたままにできるので、冷蔵庫内の食品が腐敗するのを最大14時間防いでくれるのも特徴です。
災害や停電時にも安心ですね!
専用エクストラバッテリーを2台まで接続することが可能なので容量をさらに増やしたい方にもおすすめです。
DELTA(デルタ)2MAXのサイクル数は約3000回です。
詳しくはこちら>>DELTA 2 Max
DELTA Pro
エコフロー最大の容量を持つDELTA Pro。
災害や停電時に活躍できるように作られ、容量もも3,600Whであり最大AC出力が3750Wと業界最大級です。
専用のエクストラバッテリーを最大2台接続することで、容量を10,800Whへと増やすことが可能であり、定格出力3,000W/瞬間出力6,000Wですので、99.9%の電化製品が使用できます。
DELTA Proのサイクル数は約3500回です!
詳しくはこちら>>DELTA Pro|デルタプロ
品名 | サイクル数 | |
DELTA3 | 約4,000回以上 | |
DELTA3Plus | 約4,000回以上 | |
DELTA 2|デルタ 2 | 約3,000回(初期容量の80%以上を維持) | |
DELTA 2 Max | 約3,000回(初期容量の80%以上を維持) | |
DELTA Pro|デルタプロ | 3500回以上(初期容量の80%以上を維持) |
エコフローRIVERシリーズの寿命
持ち運びやすいRIVERシリーズはキャンプや車中泊などのアウトドアでもかなり活躍します!
コンパクトながらに、定格出力以上の出力があり持ち運びも便利で人気のシリーズとなっています。
RIVER 3 (230)
RIVER3は2024年秋に登場した30%小型化したポータブル電源です。
また、小型電化製品の稼働時間を最大13時間延長されていたりとコンパクトながらでも使いやすい工夫がされています。
RIVER3のサイクル数は約3000回です。
詳しくはこちら>>RIVER3
RIVER 3 Plus
RIVER3Plusは、定格出力600W、X-Boostで最大900Wの家電も稼働できる優れものです。
容量拡張可能となっているので、シーンに合わせて容量をたっぷりと使えます。
(別途バッテリーは必要)
RIVER3Plusのサイクル数は約3000回です。
詳しくはこちら>>RIVER3Plus
RIVER 2
コンパクトで約3.5㎏と軽量なので持ち運びにも便利なRIVER2。
TUV認証を取得した 世界初のポータブル電源であり、256Wh の容量でソロキャンプなどにおすすめです。
リーズナブルな価格で手に入るので、ポータブル電源を初めて使用する方にも人気です。
RIVER2のサイクル数は約3000回となっています。
詳しくはこちら>>RIVER 2|リバー 2
RIVER2 MAX
RIVER2 MAXは512Whと人気の容量であり、キャンプや車中泊におすすめです。
4通りの充電方法があり約60分で充電ができる優れものです。
RIVER2のサイクル数は約3000回となっています。
詳しくはこちら>>RIVER 2 Max|リバー2 マックス
RIVER2 Pro
RIVER2 MAXよりも768Whと容量が大きく、ファミリーキャンプでもおすすめのポータブル電源。
専用のアプリもあるので、入力値や出力値が把握でき、遠隔操作できるのもRIVER2シリーズの特徴です。
僅か7.8kgなので、持ち運びやすくなっていますよ。
RIVER2 Proのサイクル数は約3000回となっています。
詳しくはこちら>>RIVER 2 Pro|リバー2 プロ
品名 | サイクル数 | |
RIVER3 | 3000回以上(80%+) | |
RIVER3Plus | 3000回以上(80%+) | |
RIVER 2|リバー 2 | 3000回以上(80%+) | |
RIVER 2 Max|リバー2 マックス | 3000回以上(80%+) | |
RIVER 2 Pro|リバー2 プロ | 3000回以上(80%+) |
エコフローの寿命の違いは何?なぜこんなに長寿命なの?
エコフローは他のメーカーのポータブル電源と比べても寿命が長いことが分かりました。
製品によって寿命が大きく異なる理由は、リチウムイオン電池の違いにあります。
しかし、近年安全性に考慮され電気自動車などでも使用される「リン酸鉄系」のリチウムイオン電池をエコフローでも取り入れるようになったため、サイクル数3000回以上の長寿命を実現しているのです。
ポイント
このリン酸鉄については、最近電気自動車業界においてもかなり注目されている優れたリチウムイオン電池です。
様々なメーカーからポータブル電源が販売されており、三元系からリン酸鉄系へ移行しているメーカーも多いです。
今販売されているエコフローの製品のほとんどがリン酸鉄系を使用しているので、安全性と寿命の面ではかなり優れています。
他にも人気のあるメーカーでリン酸鉄リチウムイオン電池を使用しているメーカーはこちらです。
リン酸鉄リチウムイオン使用のメーカー
- BLUETTI JAPAN
- PowerArQ(一部製品を除く)
- Jackery(一部製品を除く)
最近問題となっているポータブル電源の不慮の事故に対しても、リン酸鉄は発火発熱の可能性が極めて低いので安心できますよ。
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エコフローの危険性(安全性)はどう?
エコフローの寿命はわかりましたが、危険性(安全性)はどうなのでしょうか?
エコフローは、実は様々な安全性に関わる認証を取得しており、ポータブル電源では必須ではないPSEマークも、エコフローは取得しています。
PSEマーク | 日本の電気用品の安全確保について定められた法律 | |
FCCマーク | 米通信、電信及び電波安全規格 | |
RoHS(ローズ) | EUによる電子・電機機器における特定有害物の使用制限 | |
TELEC | 無線設備の技術基準適合証明及び工事設計認証 |
ちなみに、寿命がきても(寿命目安のサイクル数に達した場合)一気に使えなくなるわけではありません。
蓄電できる容量が減ったり充電に時間がかかるなど、徐々に本来の機能が弱まり使いづらくなったりします。
このように、そろそろ寿命だというサインが出るのでそろそろ変え時であるという目安が知れるのがポイントです。
ただし、2019年11月から2020年1月までに販売致しましたポータブル電源EFDELTA1300-JPにおいては、重大製品事故が発生したため自主回収しているそうです。
注意
環境等によるものと推定される要因により、製品の不具合や故障を引き起こし製品内部からの発煙、発火に至る事故が発生した
対象商品(事故製品同一生産ロット)を使用している方は、DELTA2への無料交換をしているそうなのでもし使われている方がいたら、エコフローに連絡(詳細はこちら)をしてください。
このような事態が起きてしまったことは事実ですが、自主回収と無償提供をされる対応には誠意差を感じられますね。
寿命も長くて安心!
エコフローの放電レベルはどれくらい?
一般的にポータブル電源は、半年で20%くらい放電するといわれています。
ですので、しばらく使用しない場合は半年に一度どれくらいかチェックしておくことが大切ですね。
エコフローに関しても放電レベルは一般的なポータブル電源と同じですがもしかなり放電が早いようでしたら問い合わせてみることをおすすめします。
エコフローはアプリで管理できるものも多いので把握しやすいのも特徴ですよ!
エコフローのポータブル電源、1ヵ月ほど共同生活をしましたが、データが集まったのでようやくまとめ(動画資料作成)に。
全体的に、カスタマイズが好きな方に向いていると思います。例えば充電上限・放電下限をアプリで設定できるのはすごく良いです、常時コンセント挿しっぱなし運用ができます🔋 pic.twitter.com/pU0GVkyXzX
— 高荷智也🦀備え・防災アドバイザー@そなえるTV (@sonaeru) April 7, 2024
エコフローが故障した場合はどうすればいい?
寿命がくる前に、エコフローが故障した場合はどうすればいいのでしょうか?
エコフローでは製品に保証期間がついています。
保証期間内であれば保証内で対応してもらえます。
また公式サイトで保証登録いただくと、一部の商品の保証期間が延長されるサービスも提供されていますよ。
ちなみに保証は下記のオンラインショップ、正規代理店で購入された場合のみです。
他の代理店やメルカリなどで購入されたものは対象外なので、お気を付けください。
また、製品によって保証期間も異なるので注意しましょう。
ソーラーパネルも保証期間がありますので購入前にチェックしておきましょう!
また、保証対象外の製品は有料となりますが、製品や故障具合によって異なります。
その場合はこちらを参考にしてみてくださいね!
エコフローのポータブル電源の寿命を延ばすコツとは?
エコフローのポータブル電源の寿命がわかったところで、寿命を延ばすコツもお伝えします。
使い方や保管の仕方によって長持ちするかどうかが変わってきます。
これは、エコフローに限らずすべてのポータブル電源に共通しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
直射日光を避ける
ポータブル電源は、精密機器であり直射日光の当る場所に置いておくと、内蔵されたリチウムイオン電池が熱くなってしまいます。
熱を持ったまま放置しておくと、電池劣化の原因になり寿命を短くしてしまう可能性もあります。
使用時や保管時は直射日光は避け、日陰に置くようにしましょう!
結露した窓辺や湿気の多いところに保管しない
ポータブル電源は高温多湿を嫌います。
湿気や水分によって不具合を引き起こす可能性もあるので、窓辺や湿気の多い場所は避けましょう。
ちなみに、低温の場所に置いておくとリチウムイオン電池の内部抵抗や過電圧がともに増加します。
電池の使用時間が短くなる可能性もあるので、人間と同じく過ごしやすいと感じる温度(25℃前後)が好ましいです。
※ポータブル電源ごとに保管可能温度も記載されています。
真夏の車内や暖房の前に放置しない
真夏の車内はかなり高温になります。
ポータブル電源はリチウムイオン電池を使用していますが、電解液に有機溶媒を使用しているので高温で発火する危険性があります。
過去に、車内に放置しておいたポータブル電源から発火した事例もあります。
絶対に真夏の車内に置きっぱなしにしないようにしましょう。
また、暖房の前もNGです。暖かい風が当たっていることで、リチウムイオン電池が熱くなってしまいます。
使い切ったら80%くらいまで充電をして保管
使い切ったら満充電ではなく、80%くらいが好ましいです。
リチウムイオン電池の特性上、100%くらいの状態だと電池の劣化を早めたり、性能を低下させてしまいます。
また逆に、バッテリー残量が0%のまま長い間保管してしまうと、再び充電ができなくなるなどのトラブルの可能性もあります。
また、過充電や過放電でも発熱の恐れがありますよ。
80%くらいを目処に充電しておきましょう!
リチウムイオン電池の中でも特に安全な「リン酸鉄」であれば発火の恐れは極めて低くなりますが、注意点はしっかり抑えておきましょうね。
しばらく使用しなくても自然に放出する分もあるので、3か月に一度くらいは充電を確認しておくのもポイントです。
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エコフローの寿命はどれくらい?まとめ
エコフローのポータブル電源の寿命は3000~4000サイクルです。
使用する頻度によって変わってきますが、10年以上持つものも多いです。
正しく使用して、アウトドアやいざという時のためにも長く使用できるようにしていきたいですね。